タラハシーの生活⑥ アメリカと日本 4月~8月生まれの学年の違い
今回はアメリカの学校に入学する時の学年について。
アメリカの学校は新年度は9月から始まるため、
どの学年になるかの区切りも9月1日になります。
そのため、4月~8月生まれの子供は
誕生日から判断する
日本での学年とアメリカでの学年が異なってしまいます。
(日本での学年より、アメリカでの学年の方が一つ上になる。)
息子も6月生まれなので、これに該当し、
日本では一年生として、4月から5か月過ごした後、
アメリカでは誕生日から判断すれば2nd に入学となります。
しかし、我が家は次の理由から1 stに入学させました。
(学校に日本では1年生だったので、1stに入れたい、と言ったら
その場で何のためらいもなく、OKしてもらえました。)
①2年後に日本に帰国することが絶対に確定している。
(ビザ的に2年以上はありえない)
②当時、アルファベットは概ね読めるが、書くことはまだできなかった。
英会話は3年ほど通っていたが、簡単な会話やフレーズと、1文字の基本的なフォニックスしか知らないので、文章の読み書きなどは、全くできなかった。
結果として、うちの息子にとっては、1stに入れて良かった、と思っています。
その理由は次の3つ。
①1stの言語学習では、英語の基本(文の最初は大文字、文の最後のピリオド、?、!はいつ使うのか、カンマはどんな時に使うのか、固有名詞と普通名詞、isn't やI'llは何の省略か、名詞の複数形と単数形、動詞の時制など)を教えてくれるので、英語の文法的なことを全く知らない息子も家でほとんどフォローすることなく、多くの事を学ぶことができたこと。これなしで、いきなり2nd Gradeに入っていたら、なかなか授業についていくのは大変だったと思います。
②算数の進度がアメリカの1stと、日本の一年生9月~3月+二年生の4月~7月がおおむね同じだったこと。おかげで、どちらの学校でも全く習わなかった内容がない状況となりました。日本から持ってきた算数の教材を学習する時も、本質的な内容はアメリカの学校で、図を描いたり、物を使ったりしながら、丁寧に学んでいるので、日本語の用語とか、日本語の文章題とか、答えの数字に助数詞をつけるとか、日本特有の内容だけ、フォローすれば良いので、非常に楽でした。
③クラスで一番年齢が大きいので、体格も明らかに大きい方になり、(息子は日本ではごく平均的な大きさです。)言語で不利な立場であっても、クラス内での立場が非常に不利になることがなかったこと。これは特に男の子だから、というのもあります。例えば、play tag(鬼ごっこ)する時や、追いかけっこ、ふざけ合いなどでは、一方的に負ける状況になることはなく(むしろ強い方に入る)、「言葉も通じない、体の勝負でも勝てない」の自信喪失になることはありませんでした。日本では、そんなに強い方ではなかったので、アメリカに来たら「体の勝負になったら、俺は勝てる」みたいな自信(ちょっとズルいですけれどね)は、結構大切な要素だったと、1年を振り返って感じています。ネイティブの子からしたら、息子の英語はおかしく聞こえることと思います。そういうことを、全く気にせず、息子と仲良く遊んでくれる子もたくさんいますが、中には息子の一生懸命作っているものをわざと繰り返し壊すなどの嫌がらせをする子もいます。そういう時に、身体的に有利な条件があるというのは大きな強みだったと思います。アメリカにおける6月生まれは、日本でいう早生まれのような状況なので、2ndの中に入ると、明らかに小さい方になります。
本当は2ndなのに、一つ下の学年に入れる、というのは
親としては、どうしてもためらいを感じて悩みましたが、
我が家は結果としてとても良かったと思っています。
でも、これ、結構難しい問題で
もしアメリカに来るのが一年早かったら?
(日本で年長、アメリカ1 st)
うーん、キンダーガーデンには入れずに1stに入れていたかも。
これは、とても悩むなぁ。
日本でアルファベットやフォニックスをある程度やっていたから、1stでもいいかな。
もしアメリカに来るのが二年早かったら?
(日本で年中、アメリカでキンダー)
このケースは絶対、キンダーに入れていたな。
では逆にアメリカに来るのが一年遅かったら?
(日本で二年生、アメリカで3rd)
やはり、このケースは2ndにしてもらうかな。
親には悩ましい問題です。